HMA−9500mkU. 33台目 修理記録
平成19年10月25日到着    12月18日完成 
注意 このAMPはアースラインが浮いています。
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)やプリAMPのアースもも接続してはいけません。
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません、+−の撚りのあるのも使用出来ません。
    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
A. 修理前の状況
  • 日ごろHPを拝見させて頂いております。
     私の愛用しているアンプは2003年9月にメ ーカー修理(ヒュウズ抵抗交換)しました。しばらく使用していたのですが、電源投入時 切断時に右チャンネルからガリと大きな音が出るようになりました。
     その後リレー、一部のコンデンサ、半固定抵抗、SBD、等交換したのですが、変化無 く、右チャンネルの半固定抵抗3個の調整も出来ません。
     本日回路内の再ハンダをした ところ、右チャンネルから音が出なくなりました。  素人にはこれ以上は無理と判断しました。是非ともアンプを復活させたいので修理を お願いいたします。
     プロテクトが動作したまま、回復せず。

B. 原因
  • 配線断線

C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    初段FET(電界効果トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    モジュール修理。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。

D. 使用部品
  • SP接続リレー      2個。
    初段FET(電界効果トランジスター)  2個。
    バイアス/バランス半固定VR     6個。
    フューズ入り抵抗            30個。
    モジュール修理             2個。
    電解コンデンサー           31個。
    フイルムコンデンサー         4個。
    TR(トランジスター)          4個。

E. 調整・測定

F. 修理費  98,000円

S. HITACHI Lo−D HMA−9500mkU の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A−1A. 点検中 下から見る
A−1B. 点検中 前から見る 取り手が保護してある
A−2. 点検中 後ろの取り手取り付けアダプター、甘い流用です。
A−3. 点検中 前回の修理日。
C. 修理状況
C−1A. 修理前 R側ドライブ基板、回路を理解して居らず、+−電源に入る電解コンデンサーのメーカーが異なる?
C−1A. 修理前 R側ドライブ基板、終段FET(電界効果トランジスター)のエミッター抵抗が交換されている。純正品だと良いのですが?
            これらはは保安部品と称されている物で、測定器無しでは交換しない方が良い!ちなみに純正はフューズ入り。
C−1B. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET、バランス・バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレー交換
                      フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C−1C. 修理前 R側ドライブ基板裏
C−1C−1. 修理前 R側ドライブ基板裏、宅配でおくられて来たのに落ちない「ハンダ玉」
C−1C−2. 修理前 R側ドライブ基板裏、もう少し丁寧に
C−1C−3. 修理前 R側ドライブ基板裏、キズをつけたチューブは交換しましょう、シールドの半田は借り付けの為盛りが少ないのでしょう。
C−1C−4. 修理前 R側ドライブ基板裏、半固定VRのリード線が短い! ハンダが点で接続、これでは調整の力で取れる。
C−1C−5. 修理前 R側ドライブ基板裏、半固定VRのリード線が短い!
C−1D. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成
C−1F. 完成R側ドライブ基板裏  洗浄後
C−2A. 修理前 L側ドライブ基板、回路を理解して居らず、+−電源に入る電解コンデンサーのメーカーが異なる?
C−2B. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET、バランス/バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレー交換
                     フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C−2C. 修理前 L側ドライブ基板裏
C−2C−1. 修理前 L側ドライブ基板裏、宅配でおくられて来たのに落ちない「ハンダ玉」
C−2C−2. 修理前 L側ドライブ基板裏、キズをつけたチューブは交換しましょう。
C−2D. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す 普通はこれで完成
C−2F. 完成L側ドライブ基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C−3A. 修理前 電源基盤
C−3B. 修理後 電源基盤 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個交換、輪ゴムは接着材が固まるまで使用
C−3C. 修理前 電源基盤裏
C−3C−1. 修理中 電源基盤裏、宅配でおくられて来たのに落ちない「ハンダ玉」
C−3C−2. 修理中 電源基盤裏、右端のコンデンサーの足リードはもう少し下の方に送りクランク型に曲げる
C−3D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 半田を全部やり直す
C−3F. 完成電源基盤裏  洗浄後防湿材を塗る
C−3G. 修理中 絶縁シート
C−5. 修理前 RCA端子基板、曲がって取り付けられている、洗浄剤の跡?
C−5A. 修理前 RCA端子
C−5B. 修理後 RCA端子。上の入力カプリングコンデンサー比較。 同じ容量ですが、技術進歩で小型になる。
       これにより高域特性が良くなる。逆に大型を使用すると高域が落ち、低域から中域が伸びた様に感じる。
       HMA−9500mkUの様に高域までの再生を売り物にしている機器は、大型フイルムコンデンサー使用は不可。 
C−5D. 修理前 RCA端子基板裏
C−5E. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏  半田を全部やり直す
                   フイルムコンデンサー2個交換、2個増設
C−5F. 完成RCA端子基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C−6A. 修理前 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C−6B. 修理後 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C−6C. 修理前 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C−6D. 修理後 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C−7A. 修理前 RLモジュール
C−7B. 修理後 RLモジュール、ラッカーを塗って有ります。
C−8A. 修理前 R側ドライブ基板へのラッピング線
C−8B. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C−8C. 修理前 L側ドライブ基板へのラッピング線
C−8D. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C−8E. 修理前 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線
C−8F. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C−8G. 修理前 L側ドライブ基板−電源基板
C−8H. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
C−9A. 交換した部品
C−AA. 修理前 下から見る
C−AB. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E−1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E−2A. R側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ
E−2B. R側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 400HZ
E−2C. L側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 1000HZ
E−2D. L側SP出力電圧31V=128W出力 0.02%歪み 400HZ
E−3. 完成  24時間エージング、左=33台目右=44台目
                       9500mkw1m
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