LUXMAN CL−35mkU. 4台目修理記録
平成27年10月11日持込  平成28年7月6日完成 
A. 修理前の状況
  • 左チャンネルでハム音と、ときおり「がさがさ」という音が聞こえま す。

B. 原因
  • 各部経年劣化。
    オーバーホール修理。
C. 修理状況
  • フイルム・コンデンサー交換。
  • 電解コンデンサー交換。
  • (テフロン製)真空管ソケット交換。
  • テフロン絶縁RCA端子に交換。
  • ヘッドホーンジャック交換。
  • 各部半田補正。
  • 電源ソケット交換(3Pインレット)。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。


U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定 別ファイルが開きます。

K. 裏パネルと木製ケース修理  別ファイルが開きます。

L. 修理完成後の外観  別ファイルが開きます。

D. 使用部品

  • フイルム・コンデンサー                    28個。
  • 電解コンデンサー                      16個。
  • MT9ピンソケット(テフロン製)                7個。
  • ブロック電解コンデンサー(TMC)              5個。
  • ブロック電解コンデンサー                   1個。
  • ヘッドホーンジャック                      2個。
  • テフロン絶縁RCA端子                12組24個。
  • 3Pインレット                       1個。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
  • 整流ダイオード                      2個

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費                   145,000円 オーバーホール修理
                             但し、真空管別途。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. LUXMAN CL−35mkU の仕様(マニアル・カタログより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 外観 前から見る
A12. 外観 前右から見る
A122. 修理完成後 前右から見る
A13. 外観 後から見る
A132. 修理完成後 後から見る
A14. 外観 後左から見る
A142. 修理完成後 後左から見る
A15. 外観 上から見る
A21. 外観 下前から見る
A22. 外観 下前左から見る
A222. 修理完成後 下前左から見る
A23. 外観 下後から見る
A24. 外観 下後右から見る
A242. 修理完成後 下後右から見る
A25. 外観 下から見る
A252. 外観 下から見る。 1999年7月30日 LAXMANの修理標。
A26. 点検中 木箱から取出 上から見る。
A262. 点検中 木箱から取出、上蓋・真空管シールドを外し、上から見る。 ネジ山が潰れているのでタップ立。
A27. 点検中 木箱から取出、上蓋・真空管シールドを外し、上から見る
A28. 点検中 木箱から取出 下から見る
A29. 木箱から取出、下蓋をとり、 下から見る
A292. 下から見る、 交換する電解コンデンサーの比較。
A293. 下から見る、 交換する電解コンデンサーの比較。
A31. 点検中 入出力RCA端子郡。
A32. 点検中 入力RCA端子郡、 テフロン絶縁RCA端子に交換可能。 但し、全交換のみ。
A33. 点検中 出力RCA端子郡、 テフロン絶縁RCA端子に交換可能。 但し、全交換のみ。
A41. 点検中 電源インレット。
A42. 点検中 電源インレット、3Pインレットに交換可能。
A51. 点検中 真空管。 RCAの規格より、背が高い!
A52. 点検中 真空管。足(ステム)側から見る。
A53. 点検中 この真空管は、真空管足矯正器に入らない!
A54. 点検中 他の真空管と足の比較。 右側は「Ei」の12AX7が太い。
A55. 点検中 他の真空管と足の比較2。 右側は「Ei」の12AX7が太い。
A61. 点検中 真空管ソケット。
A62. 点検中 真空管ソケット、左=テフロン製、右=タイト製を選択して交換可能。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 R側AMP基板。
C12. 修理後 R側AMP基板 電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー8個交換
C13.完成R側AMP基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 L側AMP基板
C22. 修理後 L側AMP基板 電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー8個交換
C23. 完成L側AMP基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 整流・ヘッドホンAMP基板
C32. 修理後 整流・ヘッドホンAMP基板 電解コンデンサー5個、整流ダイオード4個交換
C33. 修理後 整流・ヘッドホンAMP基板裏
C34. 修理(半田補正後)後 整流・ヘッドホンAMP基板裏
C35. 完成整流・ヘッドホンAMP基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 真空管ソケット
C412. 修理中 真空管ソケット。 付属真空管がRCAの規格を外れているので、ソケットは下付けに変更。
C42. 修理(交換)後 真空管ソケット、テフロン製に交換。
C50. 修理中 前パネル+前シャーシを外し、修理する。
C51. 修理前 入力切換SW。
C52. 修理(清掃)後 入力切換SW。
C53. 修理前 モードSW。
C54. 修理(清掃)後 モードSW。
C55. 修理前 ATTーSW。
C56. 修理(清掃)後 ATTーSW。
C61. 修理前 TAPEーSW。
C62. 修理(清掃)後 TAPEーSW。
C71. 修理芽前 トーンSW。
C72. 修理(清掃)後 トーンSW。
C73. 修理前 トーン周波数切換SW。
C74. 修理(清掃)後 トーン周波数切換SW。
C81. 修理前 RCA端子郡、 MIC入力端子。
C82. 修理(交換)後 入力RCA端子郡、 MIC入力端子。
C83. 修理(交換)後 出力RCA端子郡。
C91. 修理前 電源ソケット
C92. 修理(交換)後 電源ソケット
CA. パネル清掃。
CB. 交換部品。
CC1. 修理前 上から見る
CC2. 修理後 上から見る
CC3. 修理前 下から見る
CC4. 修理後 下から見る
CC5. 完成 後から見る。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
  上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
  下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
  下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
  下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. AUX_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.01140%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.01522%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. AUX_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.01118%歪み。
                    L側出力電圧=2V、 0.01532%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. AUX_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.01191%歪み。
                    L側出力電圧=2V、 0.01154%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01108%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.01509%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. AUX_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01288%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.01548%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0171%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.0201%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0377%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.0437%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=1.5V、 0.1543%歪み。
                   L側出力電圧=1.6V、 0.1943%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E31. MM_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0198%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0279%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E32. MM_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.265%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.276%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E33. MM_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0199%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0250%歪み。
                「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E34. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0188%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0206%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E35. MM_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0199%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0198%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E36. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0238%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0245%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E37. MM_50kHz入力、R側出力電圧2V、 0.042%歪み。
                  L側出力電圧2V、 0.0486%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器によるプリAMP調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F21. 入出力特性測定(AUX入力)
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F22. 歪み率特性測定(AUX入力)
    AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。
F31. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(150HZ) & TREBLE(1.5KHZ) 最大
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F32. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(150HZ) & TREBLE(1.5KHZ) 最小
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmin、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F33. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(300HZ) & TREBLE(3KHZ) 最大
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F34. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(300HZ) & TREBLE(3KHZ) 最小
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmin、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F35. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(600HZ) & TREBLE(6KHZ) 最大
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F36. 入出力特性測定(AUX入力) BASS(600HZ) & TREBLE(6KHZ) 最小
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmin、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F41. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter(25HZ) & HighFilter(12KHZ) ON
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F42. 入出力特性測定(AUX入力) LowFilter(60HZ) & HighFilter(7KHZ) ON
     AUX入力端子へ150mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F51. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−2
       入力電圧=2mV一定入力、VRはmax、左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E4. 完成、 24時間エージング中。 左は CL−36. 2台目
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況。
Y2. 設置状況、プリメイン。
S. LUXMAN CL−35mkU の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式コントロールアンプ CL−35mkU
周波数特性 15Hz〜40kHz、 -1dB
全高調波歪率 0.06%以下(出力2V)
出力電圧 最大15V(歪率0.3%)
出力インピーダンス 550Ω
入力感度 Phono1、2 = 1.2mV。
Aux1、3 = 120mV(可変)。
Aux2 = 120mV。
Mic = 0.5mV。
入力インピーダンス Phono1=100kΩ、50kΩ、30kΩ
Phono2=50kΩ
Aux1、3=100kΩ
Aux2=150kΩ
Mic=50kΩ
SN比 Phono = 64dB以上。
Aux = 77dB以上。
Mic = 60dB以上。
トーン コントロール LUX方式NF型(defeat可)
低域湾曲点=150Hz、300Hz、600Hz
高域湾曲点=1.5kHz、3kHz、6kHz
ローフィルター 25Hz/60Hz、-12dB/oct
ハイフィルター 7kHz/12kHz、-12dB/oct
ローフリーク・エンシートリマー 100〜300Hz(±0.8dB、250Hz)
アッテネーター -20dB
付属装置 テープモニター2回路。
テープダビング回路。
昇圧トランス用ソケット
使用真空管 12AX7×6本+12AU7×1本
定格消費電力 最大30W
外形寸法 幅476mm×高さ190mm×奥行275mm
重量 約12kg
定価 \98,000(1972年5月発売)。
\138,000(1974年頃)
                          cl35-2_44o    cl35-2_421〜cl35-2_43j
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した物です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2023 Amp Repair Studio All right reserved.