HMA−9500mkU. 48台目 修理記録
平成23年10月30日持込    11月13日完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています。
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)やプリAMPのアースもも接続してはいけません。
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません、+−の撚りのあるのも使用出来ません。
    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
A. 修理前の状況
  • 昔、学生の時、購入したものです。
    新居になり、再構築の為、オーバホール修理依頼。

T. 修理前点検測定

B. 原因
  • 各部劣化により、プロテクト解除しない。
    モジュール破損により、過大バイアス電流。
C. 修理状況
D. 使用部品
  • SP接続リレー               2個。
    初段FET(電界効果トランジスター)  2個。
    バイアス/バランス半固定VR     6個。
    ヒューズ入り抵抗             30個。
    電解コンデンサー             31個 。
    フイルムコンデンサー           4個。
    WBT−0702PL  2組(定価で工賃込み)。
    WBT−0201   1組(定価で工賃込み)
    電源コード(3.5スケア)          2m
    3Pプラグ(Panasonic WF−5018) 1個。

E. 調整・測定

F. 修理費     140,600円

S. HITACHI Lo−D HMA−9500mkU の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 右から見る
A132. 点検・清掃中 右半分清掃済み。
A133. 点検・清掃中 掃除機で吸いながら、塗装用の刷毛で落とす。
C134. 点検中 R側終段FET(電界効果トランジスター)周りの埃。
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中 後左から見る
A16. 点検中 左から見る
A162. 点検・清掃中 右半分清掃済み。
C163. 点検中 L側終段FET(電界効果トランジスター)周りの埃。
A17. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 下から見る
A32. 点検中 電源トランスの詰め物を見る、使用時間が短いのか、焼けが全く無い。
A33. 点検中 RCA端子基板が斜めに取り付けてある。
A34. 点検中 電解のパスコンの固定筒が接着されている。
A41. 点検中 電解コンデンサー外観比較、100μ/100V
A42. 点検中 電解コンデンサー外観比較、220μ/100V
A51. 点検中 使用する電源コードプラグ(Panasonic WF−5018)
A52. 点検中 交換する電源コード(3.5スケア)、 PSE合格品なので被服が分厚い!
A53. 点検中 交換する電源コード、 PSE合格品なので被服が分厚い!
C. 修理状況
C11. 修理前 R側ドライブ基板
C12. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス・バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレー交換
                      フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C13. 修理前 R側ドライブ基板裏
C14. 修理中 R側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。
C15. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C16. 完成R側ドライブ基板裏  洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 L側ドライブ基板
C22. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR3個、SP接続リレー交換
                     フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー11個交換
C23. 修理前 L側ドライブ基板裏
C24. 修理中 L側ドライブ基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。
C25. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C25. 完成L側ドライブ基板裏  洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C32. 修理中 R側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付けよう絶縁マイカー。
         熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、
         2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。
C33. 修理後 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C34. 修理前 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C35. 修理中 L側終段FET(電界効果トランジスター)、取り付けよう絶縁マイカー。
         熱伝導の良い「シリコン製絶縁シート」は比誘電率が、シリコーンオイル=2.60〜2.75、雲母=5〜8と、
         2倍の開きがあり、高域特性に影響が出るので、現在は未採用。
C36. 修理後 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C41. 修理前 RLモジュール。
C42. 修理前 RLモジュール裏。
C43. 修理後 RLモジュール裏。  TR(トランジスター)交換後軽くラッカーを吹きました。
C51. 修理前 電源基板。
C52. 修理中 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材が取り除かれていない、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C53. 修理中 電源基板、電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いた所。
C54. 修理後 電源基板 フューズ入り抵抗全部、電解コンデンサー9個交換。 輪ゴムは接着材がこ硬化するまで固定する。
C55. 修理前 電源基板裏
C56. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す。 パスコン足絶縁チューブは2重にする(透明色なので解りにくい)。
C57. 完成電源基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C58. 修理中 絶縁シート。
C61. 修理前 RCA端子
C62. 修理中 RCA端子取り付け穴。
C63. 修理後 RCA端子 WBT−0201 使用。
C64. 修理前 入力RCA端子裏
C65. 修理前 入力RCA端子基板
C66. 修理前 入力RCA端子基板裏
C67. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏  半田を全部やり直す
                   フイルムコンデンサー2個増設
C68. 完成RCA端子裏 洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理前 R−SP端子
C72. 修理中  R−SP接続端子穴加工前
C73. 修理中  R−SP接続端子穴加工後
C74. 修理(交換)後 R−SP端子、 WBT−0702PL 使用。
C75. 修理後 R−SP端子裏配線、WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした。理由はこちら
C81. 修理前 L−SP端子
C82. 修理中 L−SP接続端子穴加工前
C83. 修理中 L−SP接続端子穴加工
C84. 修理(交換)後 L−SP端子、 WBT−0702PL 使用。
C85. 修理後 R−SP端子裏配線、WBTのネジ止めを生かし、ネジ止め接続+半田接続のW配線にした。理由はこちら
C91. 修理前 電源ケーブル取り付け部
C92. 修理中 電源ケーブル取り付け部穴加工前、 接点復活材でベトベト!
C93. 修理中 電源ケーブル取り付け部穴加工後
C94. 修理後 電源ケーブル取り付け部
C96. 修理後 電源ケーブル取り付け内部
C97. 修理中 電源ケーブル端末処理。
C99. 修理後 ラグ端子に電源ケーブル取り付。
CA1. 修理前 R側ドライブ基板へのラッピング線
CA2. 修理後 R側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
CA3. 修理前 L側ドライブ基板へのラッピング線
CA4. 修理後 L側ドライブ基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
CA5. 修理前 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線
CA6. 修理後 R側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
CA7. 修理前 L側ドライブ基板−電源基板
CA8. 修理後 L側ドライブ基板−電源基板へのラッピング線に半田を浸み込ませる
CB1. 交換した部品
CB2. 交換した部品2
CD1. 修理前 下から見る
CD2. 修理後 下から見る
CD3. 完成 綺麗なお尻で帰ります
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「Tektronix TDS−2024(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「Tektronix TDS−2024(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より100Hz〜10kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A
E21. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0057%歪み、 50HZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0077%歪み、 50HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0077%歪み、 100HZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0092%歪み、 100HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.011%歪み、 500HZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.018%歪み、 500HZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.015%歪み、 1kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.022%歪み、 1kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.030%歪み、 5kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.039%歪み、 5kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.033%歪み、 10kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.043%歪み、 10kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.017%歪み、 50kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.017%歪み、 50kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
E28. R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.038%歪み、 100kHZ。
     L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.037%歪み、 100kHZ。
     「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
     RL共、出力を130W位に落とすと、0.02%の歪みになる。
E3. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
                       9500mz2p
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