GAS AMPZILLA. 5台目修理記録
平成22年3月17日持込    9月23日完成
寸評
   GAS−AMPはIQ??の天才が設計した・・・・・・ とか言われているが、このAMPの使用には十分な注意が必要です。
   特に、SP接続リレーが無いので、安定までの間(5分くらい)はSPのボイスコイルに電流が流れますので、
   ネットワークの無いのは注意
A. 修理前の状況
  • 以前から時々ノイズが出ましたが、昨年9月の引越し以来常時出るようになってしまいました。

B. 原因
  • 経年劣化

C. 修理状況
  • 電解コンデンサー交換
    半固定VR交換
    配線手直し、補強
    経年劣化による各部ハンダ補正
    OP−AMP交換
    SP端子(WBT SP端子)に交換
    RCA端子(WBT RCA端子)に交換
    VUメーター表示ランプ交換
    3Pインレット・ソケット交換
    冷却フアン清掃・注油
    L側VUメーター修理

K. ケース等清掃状況

D. 使用部品
  • 半固定VR                       8個
    電解コンデンサー                  34個
    フイルムコンデンサー                 2個
    OP−AMP                       4個
    WBT SP端子 WBT−0730PL         1組(定価で工賃込み)
    WBT RCA端子 WBT−0201         1組(定価で工賃込み)
    VUメーター表示ランプ                6個
    ダイオード                       1個
    3Pインレット・ソケット                1個 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。

E. 調整・測定

F. 修理費                 158,000円

S. GAS AMPZILLA の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A10. 点検中 前から見る
A11. 点検中 前の操作部を見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 右から見る
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中 後左から見る
A16. 点検中 左から見る
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 放熱器埃、前から後へ、上から見る。
A23. 点検中 放熱器埃、後から前へ、上から見る。
A31. 点検中 下から見る
A32. 点検中 下から、フアンを見る、放熱器に埃が沢山付いている。
A41. 点検中 下前から見る
A42. 点検中 下前左から見る
A43. 点検中 下後から見る
A44. 点検中 下後右から見る
A51. 点検中 タバコの脂を十分吸い込んだ、ACコード。
A52. 点検中 ACコードから3Pインレット・プラグに交換できる。FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
A53. 点検中 SP端子は交換可能。WBT SP端子 WBT−0730PL   
A54. 点検中 RCA端子はテフロン製に交換可能。WBT RCA端子 WBT−0201  
A61. 点検中 上・左右ケース取り、上から見る。
A62. 点検中 熱でビニールが後退した電解コンデンサー、F側。
A63. 点検中 熱でビニールが後退した電解コンデンサー、B側。
C. 修理状況
C10. 修理中
C11. 修理前 A側−AMP基板
C12. 修理後 A側−AMP基板 電解コンデンサ−7個交換(高いノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)、
           半固定VR1、抵抗2個、撮影後OP−AMP2個交換(以下同じ)、入力の接続端子も4個交換
C13. 修理前 A側−AMP基板裏
C14. 修理(半田補正)後 A側−AMP基板裏 全ハンダやり直す
C15. 完成A側−AMP基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C21. 修理前 B側−AMP基板
C22. 修理後 B側−AMP基板 電解コンデンサ−7個交換(高いノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)、
           半固定VR1個、抵抗2個、撮影後OP−AMP2個交換(以下同じ)
C23. 修理前 B側−AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 B側−AMP基板裏 全ハンダやり直す
C25. 完成B−AMP基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C31. 修理前 A側−終段基板
C32. 修理(半田補正)後 A側−終段基板 全ハンダやり直す
C33. 完成A側−終段基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C34. 修理前 A側−終段基板裏
C35. 完成B−終段基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C41. 修理前 B側−終段基板
C42. 修理(半田補正)後 B側−終段基板裏 全ハンダやり直す
C43. 完成B−終段基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C44. 完成B−終段基板裏 抵抗を取り付ける
C45. 修理前 B側−終段基板裏
C46. 完成B−終段基板裏 不要なフラックスを取り、洗浄し、コート液を塗布する。
C51. 修理前 終段TR(トランジスタ−)A側
C52. 修理(清掃)中 終段TR(トランジスタ−)A側
C52. 修理中 終段TR(トランジスタ−)A側、シリコングリスが殆ど無い
C53. 修理後 終段TR(トランジスタ−)A側
C61. 修理前 終段TR(トランジスタ−)B側
C62. 修理(清掃)中 終段TR(トランジスタ−)B側
C63. 修理中 終段TR(トランジスタ−)B側、シリコングリスが殆ど無い
C64. 修理中 終段TR(トランジスタ−)B側、放熱器側、シリコングリスが殆ど無い
C65. 修理中 終段放熱器の組み付けビス増締め
C66. 修理後 終段TR(トランジスタ−)B側
C69. 修理中 終段TR(トランジスタ−)放熱器温度感知素子点検、シリコングリス塗布。
C6A. 完成 AMPユニット。
C6B. 完成 AMPユニット。
C71. 修理中 冷却フアン
C72. 修理(清掃)後 冷却フアン
C81. 修理前SP端子と電源コード引きだし部
C82. 修理中 SP端子、 3Pインレット・プラグ、穴あけの加工終了
C83. 修理後 SP端子、 3Pインレット取り付け。  WBT SP端子 WBT−0730PLを使用、FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
C84. 修理前 SP端子裏配線
C85. 修理後 SP端子裏配線
C88. 修理中 SP接続ライン・フューズホルダー修理
C91. 修理前 RCA端子
C92. 修理中 RCA端子、穴あけの加工終了
C93. 修理後 RCA端子   WBT RCA端子 WBT−0201使用 
C94. 修理後 電源等完成、完成。 AMPユニットを乗せる前。 
C95. 修理中 DC電源配線、ラグ端子は半田を流し込み、熱收縮チューブで絶縁し、補強する。
C96. 修理中 DC電源+側配線、ラグ端子は半田を流し込み、熱收縮チューブで絶縁し、補強する。
CA1. 修理中 VUメータ
CA2. 修理中 VUメータ内部
CA3. 修理中 VUメータ裏
CA4. 修理前 VU−AMP基板
CA5. 修理後 VU−AMP基板 電解コンデンサ−4個交換(高いノンポール電解コンデンサーを使用したので2個→1個)
CA6. 修理前 VU−AMP基板裏
CA7. 修理(半田補正)後 VU−AMP基板裏 全ハンダやり直す
CA8. 完成VU−AMP基板裏 洗浄し、コート液を塗布する。
CA9. 修理前 ピークLED表示基板
CAA. 修理前 ピークLED表示基板裏
CAB. 修理(半田補正)後 ピークLED表示基板裏 全ハンダやり直す
CAC. 完成 ピークLED表示基板裏 洗浄し、コート液を塗布する。
CB1. 修理(塗装)中 各種止めビスの頭に錆が発生しているので、塗装する。
                塗装でネジ山が潰れないように紙に夾む。 又、十時のドライバー穴にも塗装過ぎに注意。
CB2. 修理(塗装)中 1回目塗装。 乾燥後数回塗装する。
CC. 交換部品
CD1. 修理前 上から見る
CD2. 修理後 上から見る
CD3. 修理前 下から見る
CD4. 修理後 下から見る
CD5. 完成 綺麗なお尻で帰ります
K. ケース等清掃状況
K11. 清掃前 上ケース裏の埃。
K12. 清掃後 上ケース裏。
K13. 清掃前 左右横ケース。
K14. 清掃後 左右横ケース。
K15. 清掃前 左右横ケース裏の埃。
K16. 清掃後 左右横ケース裏。
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E21. A側SP電圧40V=200W出力 0.04%歪み 1000HZ
E22. 「A」側SP電圧40V=200W出力 0.04%歪み 400HZ
E31. 「B」側SP電圧40V=200W出力 0.05%歪み 1000HZ
E32. 「B」側SP電圧40V=200W出力 0.05%歪み 400HZ
E4. その時の本体VUメ−タ=200W
E5.  240WくらいでオーバーロードLED表示
E6.完成  24時間エージング、 左は  Mcintosh MC240
S. GAS AMPZILLA の仕様(マニアル・カタログより)
型式、価格 ステレオパワーアンプ AMPZILLA 価格¥499,000. (株)バブコ
実効出力(両ch駆動、20Hz〜20kHz) 350W+350W(4Ω負荷)、 200W+200W(8Ω負荷)、 125W+125W(16Ω負荷)
全高調波歪率 0.15%以下(4Ω負荷)、 0.05%以下(8Ω、16Ω負荷)
混変調歪率 0.15%以下(4Ω負荷)、 0.05%以下(8Ω、16Ω負荷)
入力感度 1.6V R.M.S.(定格出力時8Ω負荷)
入力インピーダンス 75kΩ
周波数特性 4Ω負荷    =20Hz〜20kHz ±0.2dB、 1Hz〜100kHz ±2dB
8Ω、16Ω負荷=20Hz〜20kHz ±0.1dB、 1Hz〜100kHz ±1dB
立ち上がり特性 2μsec(8Ω負荷、最大出力時、20kHz)
スルー・レイト 40V/μsec
ダンピング・ファクター 150(20Hz〜1kHz)
ノイズレベル 100dB以上(最大出力時)、 112dB(RFフィルター挿入時)
外形寸法 幅445×高さ178×奥行229mm
重量 22.7kg
                       zilla2a5-2v
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