ACCUPHASE P−260 修理記録
平成23年2月20日到着    4月9日完成
A. 修理前の状況
  • 知人が1979年新品購入、2000年頃小生が入手。  その後知人がA級動作で高音用に使用していました。
    左ATT不良の為、ACCUPHASEに修理依頼に出しましたが、修理不能扱いで返却返されました
    (見積もり料金3000円也)。

T. バラック修理後の測定
  • 各部経年劣化の為、歪み多い。
    オーバホール修理依頼。
B. 原因
  • 経年劣化。

C. 修理状況
  • 初段FET(電解トランジスター)交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)
    ATT_VR清掃・修理。
    配線手直し、補強。
    電源ソケットを3Pインレットに交換。
    SP接続端子増設。
    メーターランプ交換。
D. 使用部品
  • 初段FET                             個。
    バイアス/バランス半固定VR                個。
    電解コンデンサー                        個 。
    フイルムコンデンサー                      個。
    3Pインレット FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    SP接続端子
    メーターランプ                          4個。

E. 調整・測定

F. 修理費     100,000円    オ−バ−ホ−ル修理。
                          3台目からの、お馴染みさん価格。

S. ACCUPHASE P−260 仕様(マニアルより)

製造メーカーの修理票
A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A13. 点検中 前右から見る
A14. 点検中 右から見る
A15. 点検中 後から見る
A16. 点検中 後左から見る
A17. 点検中 左から見る
A18. 点検中 上から見る
A19. 点検中 上下蓋を取り、上から見る
A1A. 点検中 上下蓋・シールドを取り、上から見る
A1B. 点検中 電源トランス・電解コンデンサー上の埃、製造メーカーは修理見積もり点検時に清掃しないのか?
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A26. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A27. 点検中 アース母線
A31. 点検中 下蓋裏側の埃
A41. 点検中 電源ソケット、3Pインレットに交換可能。  FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
A42. 点検中 SP接続端子増設可能
T. 修理前点検測定
T1. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(実際にはRL交流電圧計の出力「Max1V」を観測)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
T21. R側SP出力電圧32V=128W出力 0.5%歪み(1%レンジ) 1000HZ
T22. L側SP出力電圧32V=128W出力 1%歪み(1%レンジ) 1000HZ
T23. R側SP出力電圧32V=128W出力 0.55%歪み(1%レンジ) 400HZ
T24. L側SP出力電圧32V=128W出力 0.8%歪み(1%レンジ) 400HZ
T31. A級動作、R側SP出力電圧14.5V=26W出力 0.7%歪み(1%レンジ) 1000HZ
T32. A級動作、L側SP出力電圧14.5V=26W出力 0.8%歪み(1%レンジ) 1000HZ
T33. A級動作、R側SP出力電圧14.5V=26W出力 0.7%歪み(1%レンジ) 400HZ
T34. A級動作、L側SP出力電圧14.5V=26W出力 1%歪み(1%レンジ) 400HZ
C. 修理状況
C01. 清掃前 電源トランス、 電解コンデンサー周り。
C02. 清掃後 電源トランス、 電解コンデンサー周り。
C022. 電源トランス、200V/240Vも選択出来る。
C03. 清掃後 上から見る。
C04. 清掃中 下蓋裏、 左=清掃後、右=清掃前。
C05. パネル表清掃中。
C06. 修理(清掃)前 パネル裏。
C07. 修理(清掃)前 パネル裏拡大、遮光スポンジが劣化して、ボロボロと落ちる。
C08. 修理(清掃)後 パネル裏、遮光スポンジ交換、接着材補充。
C09. メーター裏表示ランプ、ランプは綺麗ですが、半数切れ、全て交換する。
C11. 修理前 R側終段FET(電解トランジスター)
C112. 修理中 R側終段FET(電解トランジスター)、熱の為、凝固した穂熱シリコン。
C12. 修理後 R側終段FET(電解トランジスター)
C13. 修理前 R側終段FET(電解トランジスター)裏
C14. 修理後 R側終段FET(電解トランジスター)裏
C21. 修理前 R側ドライブ基板
C22. 修理後 R側ドライブ基板 初段FET、バランス・バイアス調整用半固定VR3個、電解コンデンサー6個交換
C23. 修理前 R側ドライブ基板裏
C232. 修理前 R側ドライブ基板裏、半田不良ケ所
C233. 修理前 R側ドライブ基板裏、半田不良ケ所、その2。
C234. 修理前 R側ドライブ基板裏、半田不良ケ所、その3。
C24. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C26. 完成R側ドライブ基板裏  洗浄後、防湿材を塗る。
C31. 修理前 L側終段FET(電解トランジスター)
C312. 修理中 R側終段FET(電解トランジスター)、熱の為、凝固した穂熱シリコン。
C32. 修理後 L側終段FET(電解トランジスター)
C33. 修理前 L側終段FET(電解トランジスター)裏
C34. 修理後 L側終段FET(電解トランジスター)裏
C41. 修理前 L側ドライブ基板
C42. 修理後 L側ドライブ基板 初段FET、バランス・バイアス調整用半固定VR3個、電解コンデンサー6個交換
C43. 修理前 L側ドライブ基板裏
C432. 修理前 L側ドライブ基板裏、半田不良ケ所。
C433. 修理前 L側ドライブ基板裏、半田不良ケ所、その2。
C434. 修理前 L側ドライブ基板裏、半田不良ケ所、その3。
C435. 修理前 L側ドライブ基板裏、半田不良ケ所、その4。
C44. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏 半田を全部やり直す。 普通はこれで完成。
C46. 完成L側ドライブ基板裏  洗浄後、防湿材を塗る。
C51. 修理前 VU基板
C52. 修理後 VU基板 半固定VR4個、電解コンデンサー14個交換
C53. 修理前 VU源基板裏
C54. 修理(半田補正)後 VU基板裏 半田を全部やり直す。フイルムコンデンサー6個追加。
C56. 完成VU基板裏  洗浄後、防湿材を塗る。
C61. 修理(清掃)前 R側ATT_VR
C62. 修理(清掃)後 R側ATT_VR
C63. 修理(清掃)前 L側ATT_VR
C64. 修理(清掃)後 L側ATT_VR
C71. 修理中 VUメータ・モード切替SW、接点グリスが使用されています、点検のみ。
C72. 修理中 終段バイアス切替SW、接点グリスが使用されています、点検のみ。
C80. 後パネルを取り外し、修理中。
C81. 修理(交換)前 SP接続端子
C82. 修理中 SP接続端子。 上に取り付ける。
C83. 修理中 SP接続端子、純正は大きな取り付け穴。
C84. 修理中 SP接続端子、上に取り付け穴を開ける。
C85. 修理(交換)後 SP接続端子
C86. 修理(交換)後 SP接続端子裏配線、ラグ板を使用する。
C87. 修理前 電源ケーブル取り付け部
C88. 修理(交換)後 電源ケーブル取り付け部、配線の締め付けネジの関係で上下反対に取り付ける。
C91. 修理前 左=終段FET(電解トランジスター)供給電圧切り替えリレー、右=SP接続リレー。
C92. 修理(交換)後 左=終段FET(電解トランジスター)供給電圧切り替えリレー、右=SP接続リレー。
C93. 修理前 SP接続リレー配線。
C94. 修理後 SP接続リレー配線。
C95. 修理前 終段FET(電解トランジスター)供給電圧切り替えリレー配線。
C96. 修理後 終段FET(電解トランジスター)供給電圧切り替えリレー配線。
CA1. 交換した部品
CB1. 修理前 上から見る
CB2. 修理後 上から見る
CB3. 修理前 下から見る
CB4. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定。
    「見方」。
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定。
   下段中央 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル表示)。
   上段左端 交流電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用。
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力。
   上段中右 交流電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用。
   上段右端 オシロ=出力波形表示、 赤表示=R出力、黄色表示=L出力。(交流電圧が5V以上の場合1/10のATTが入ります)。
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定。
   下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定。
E21. R側SP出力電圧33V=136W出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E22. L側SP出力電圧33V=136W出力 0.03%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E23. R側SP出力電圧33V=136W出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E23. L側SP出力電圧33V=136W出力 0.03%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E24. その時のVUメータ
E31. A級動作、R側SP出力電圧16V=32W出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E32. A級動作、L側SP出力電圧16V=32W出力 0.03%歪み(0.1%レンジ) 1000HZ
E33. A級動作、R側SP出力電圧16V=32W出力 0.01%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E34. A級動作、L側SP出力電圧16V=32W出力 0.02%歪み(0.1%レンジ) 400HZ
E34. その時のVUメータ
E3. 完成  24時間エージング右はHMA−9500mkU. 43台目。同じ終段FET(電解トランジスター)を使用しているが、音質はかなり異なる。
S.ACCUPHASE P−260 仕様(マニアルより) 
連続平均出力
 (新IHF、両ch動作、20Hz〜20kHz、歪率0.01%以下)
Normal Operation
   4Ω:180W/ch. 8Ω:130W/ch. 16Ω:65W/ch
Class-A Operation
   4Ω:45W/ch.  8Ω:30W/ch.  16Ω:15W/ch
高調波歪率(両ch動作、出力0.25W〜定格出力、20Hz〜20kHz) 4Ω:0.01%以下. 8Ω:0.005%以下. 16Ω:0.005%以下
IM歪率(新IHF) 0.003%以下
周波数特性 定格出力時: 20Hz〜20000hz +0 -0.2dB
新IHF: 0.4Hz〜120000Hz +0 -3.0dB
ダンピングファクター(新IHF) 80(20Hz〜20000Hz). 120(50Hz)
入力感度/入力インピーダンス 定格出力:1.3V/50kΩ.新IHF、1W出力:0.12V/50kΩ
S/N(A-補正) 120dB(定格入力、入力ショート). 100dB(新IHF、1W出力時)
出力メーター 対数圧縮型-40dB〜+6dB及び出力直読.ピークホールド切替付き
使用半導体 33Tr、16FET、4IC、40Di、2オプトカプラー
電源 100V、117V、220V、240V/50、60Hz
消費電力 Normal Operation:  63W(無入力時).490W(8Ω負荷定格出力時)
Class-A Operation: 195W(無入力時).210W(8Ω負荷定格出力時)
外形寸法 幅445×高さ160(脚含む)×奥行390mm
重量 19.7kg
                       p260-11x
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