Sansui AU−X11. 4台目 修理記録 
 平成18年10月16日到着   12月9日返却
A. 修理前の状況
  • サンスイの「AU-X11」と云うアンプを安価で譲り受けました。
    当人がしばらく使用していないので、同奥方から金目の物の処分を仰せ遣って?
    その白羽の矢が拙に当たりました。
    自宅に着くと、出何処について詰め寄る愚妻を煙に巻き・・
    期待しながら電源を投入するとバチバチとSW裏から火花は出るわ!
    出力音像が波のように左右でうねります。
    そんな事を話した職場の先輩と同僚から、「電気屋なら修理すれば」と嗾けられ、コンデンサーを、ほぼFGに交換し鳴らしていましたらPHONO-EQと手を入れた終段の発熱が気になりました。
    出力の直流を測定したところ60〜80mA程度出ている事を確認しました。
    シロウトの拙坊には心配でたまらなくなり、調整を試みました。
    終段のVr1で0ma程度にし、鳴らす事2〜3日 うーんまだ火照る・・・?
    出力波形を見ながら、もう一個のVr2をイジったところ、Vr2付近の抵抗R60(270オーム1/4w)1本を焼いてしまいました。
    自分でも下手の横好きに呆れますが(滝汗)蓋を開けてから、1年程度経過しており女房殿の辛抱に感謝をし始める今日この頃、葛藤の結果ご連絡しました。

B.原因
  • 技量・知識不足(生兵法は怪我の元)

C. 修理状況
  • 初段FET交換
    ドライブTR(トランジスター)交換
    片側終段TR(トランジスター)交換
    抵抗交換

D.使用部品
  • 初段FET交換                      2個
    TR(トランジスター)交換                6個
    終段TR(トランジスター)                4個(別途支給)
    抵抗                             個

F. 修理費      55,000円       通常修理、趣旨合わず返却
              但し、終段TR(トランジスター)別途

S. Sansui AU−X11 の仕様(マニアル・カタログより)

 
A. 修理前の状況
A1A. 点検中 上から見る
A1B. 点検中 下から見る
A2. 点検中 足が長い、これが本当のチュウブラ・コンデンサー!!
A3. 点検中 半田付けは、基本の基本。 理論は二の次、練習あるのみ!
A4. 点検中 R側終段基板 交換された抵抗、原因を取り除かないので、又焼ける
A4A. 点検中 R側終段基板。 イモ半田
A5. 点検中 R側終段TR(トランジスター) 外した形跡あり、左2個短絡
S. Sansui AU−X11 の仕様(マニアル・カタログより) 
形式  スーパーインテグレーテッドアンプ AU-X11
メイン部 回路方式 SUPER FEEDFORWARD&DD/DC
実効出力 (5Hz〜20kHz,THD0.004%)、 160W+160W(8Ω)
(5Hz〜20kHz,THD0.004%)、 220W+220W(4Ω)
(1kHz,THD0.003%)、 160W+160W(8Ω)
(1kHz,THD0.005%)、 220W+220W(4Ω)
全高調波歪率
(5Hz〜20kHz)
0.004%以下(8Ω)、0.006%以下(4Ω)
混変調歪率 (60Hz:7kHz=4:1) 0.004%以下(8Ω)、0.006%以下(4Ω)
出力帯域幅 (IHF,THD0.02%) 5Hz〜100kHz(8Ω)
ダンピングファクター 100(IHF,10Hz〜20kHz,8Ω)
周波数特性(1W) DC〜300kHz(+0dB−3dB)
入力感度/入力インピーダンス 1V/25kΩ(1kΩ)
残留雑音 POWER AMP 0.2mV(8Ω)
PRE AMP+POWER AMP 0.4mV(8Ω)
ライズタイム/フォールタイム 0.5μsec
スルーレイト ±230V/μsec(8Ω)
インサイドスルーレイト ±260V/μsec(8Ω)
エンベロープ歪 測定限界以下
TIM歪 想定限界以下
入出力位相 同相
ヘッドホン端子出力 150mW(8Ω)
負荷インピーダンス 4〜8Ω
使用スピーカー 4〜16Ω(A,B) 、8〜16Ω(A+B)
プリ部 回路方式 MC AMP コンプリンメンタリーFET(電界効果トランジスター)入力,ICL
MM AMP DD/DC SERVO EQUALIZER 
入力感度/入力インピーダンス (1kHz) PHONO-1,2(MM) 2.5mV(47kΩ)
PHONO-1,2(MC) High 85μV(30Ω)
             Low 270μV(100Ω)
AUX,TUNER    200mV(33kΩ)
TAPE PLAY-1,2(PIN)  200mV(33kΩ)
最大許容入力 (1kHz,THD0.01%) PHONO-1,2(MM) 330mV、PHONO-1,2(MC) 40mV
出力電圧(1kHz) TAPE REC-1,2(PIN) 200mV(47kΩ時)
PRE OUT-1,2      1V(47kΩ時)
MAX PRE OUT(THD0.05%) 10V(47kΩ時)
出力インピーダンス(1kHz) TAPE REC-1,2(PIN) 600Ω以下
PRE AMP OUT-1,2  600Ω以下
全高調波歪率
      (20Hz〜20kHz,20V出力時)
 PHONO-1,2(MM)REC OUT 0.005%以下
 PHONO-1,2(MC)REC OUT 0.005%以下
混変調歪率
(70Hz:7kHz=4:1)
AUX,TUNER,TAPE PLAT-1,2(1V時) 0.005%以下
周波数特性 PHONO-1,2 =(MC,RIAA偏差,20Hz〜20kHz)±0.2dB
PHONO-1,2 =(MM,RIAA偏差,20Hz〜20kHz)±0.3dB
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 = (DC〜300kHz)+0dB,−3dB
SN比
(Aネットワーク,ショートサーキット)
PHONO-1,2(MC) 77dB以上
PHONO-1,2(MM) 91dB以上
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 110dB以上
入力換算雑音
(Aネットワーク,ショートサーキット)
PHONO-1,2(MC) −156dBV
PHONO-1,2(MM) −143dBV
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 −125dBV
チャンネルセパレーション
(IHF,1kHz)
PHONO-1,2(MC) 50dB以上
PHONO-1,2(MM) 70dB以上
AUX,TUNER,TAPE PLAY-1,2 90dB以上
入力間セパレーション
(1kHz,ショートサーキット)
TUNER−PHONO-1,2(MM) 90dB以上
TAPE PLAY-1,2−PHONO-1,2(MM) 90dB以上
TUNER−TAPE PLAY-1,2 90dB以上
TAPE PLAY-1−TAPE PLAY-2 100dB以上
サブソニックフィルター 16Hz(−3dB,6dB/oct)
入出力位相 PHONO MM→SP OUT 同相
PHONO MC→SP OUT 同相
定格消費電力 (電気用品取締法) 400W
寸法 515W×197H×450Dmm
重量 28kg
価格 ¥275,000/1979年〜1982年頃。
         x11-4-6
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.