Sansui AU−α907i 修理記録 
 平成13年11月13日到着  12月27日納品指定
寸評 なかなか出来ないでしょうが、この位の内のオーバーホールするのが賢明です。
    プロテクトを多用して、TR(トランジスター)に沢山ストレスをあたえ手からでは、遅いです。

A.修理前の状況
 完全オーバーホール。

B.原因
 各部劣化の復元

C.修理状況
 SP接続リレー交換
 メインAMPバイアス/バランス半固定VR交換
 終段TR(トランジスター)交換
 メインAMP初段FET(電界効果トランジスター)交換
 コントロールAMP初段FET(電界効果トランジスター)交換
 EQAMP初段FET(電界効果トランジスター)交換
 各AMP電源コンデンサー交換
 配線手直し、補強
 RL側板修理

D.使用部品
 SP接続リレー                 2個
 半固定VR                  12個
 終段TR(トランジスター)           8個
 メインAMP初段FET(電界効果トランジスター)              2個
 コントロ−ルAMP初段FET(電界効果トランジスター)           4個
 EQAMP初段FET(電界効果トランジスター)               4個
 電源コンデンサー               12個

E.修理費 49,000円    通常修理。

S. Sansui AU−α907i の仕様(マニアルより)

1.修理前の片側メインAMP基板。
  下に8個付いているのが、終段TR(トランジスター)損失=125W。
  上、左右の電源コンデンサー=470μ/50V/最高使用温度85度。
2.修理後の片側メインAMP基板。
  下に8個付いているのが、終段TR(トランジスター)損失=180Wに交換、
  これで、増幅率も上がり前段が楽になる。
  上、左右の電源コンデンサー=470μ/100V/105度に交換、是で寿命が格段に延びる。
  4個の半固定VRも13φ密閉型(金メッキ足)に交換
3.SP接続リレー交換
4.上の新しいリレーは容量10A×2=20A よって安全率2で2Ω負荷で200W、
   4Ω負荷で400W、 8Ω負荷で800W。
   右下交換したリレー内部=接点が真っ黒、可動接点もへたっている。
5.EQ(イコライザー)AMPのFET(電界効果トランジスター)交換。電源コンデンサー容量増加=470μ。
6.コントロールAMPの修理、取り出すの大変。
7.コントロールAMPの修理。電源コンデンサー容量増強、バランスVR交換。
8.交換したバランス用半固定VR、見たとおり真っ黒。
  この軸を回したら確実に接触不良になる、調整済みではなく、直ぐに死にますAMPになる。
9.ハンダ不良の所、見て解りますか?
10.ハンダ不良の所その2、見て解りますか?
11.ハンダ補正した(光っている所)、コントロール基板。
12.パネルへの基板/部品取り付けネジの増強。
   頭の白いネジが増強した物、メーカではコスト削減の為、
   半分しかネジを付けていない=蛇足でも有る方が安心です。
13.ガラスクリーナでパネルの洗浄。黄色いのはタバコのヤニ。
14.ガラスクリーナでツマミの洗浄。黄色いのはタバコのヤニ。
15.出力/歪み率測定。
16.出力40V=200W/8Ω 歪み率0.04%(測定レンジ0.1%)。
   終段TR(トランジスター)が良いと軽く行く。 
17.完成。配線はバインドで留める。
18. 24時間エージング。
S. Sansui AU−α907i の仕様(マニアルより)
型式 α-Xバランスインテグレーテッドアンプ
パワーアンプ部
定格出力(20Hz〜20kHz、両ch駆動) 190W+190W(6Ω)、 160W+160W(8Ω)
全高調波歪率 0.003%以下(8Ω)、実効出力時
混変調歪率 0.003%以下(8Ω)、実効出力時
ダンピングファクター 150(8Ω)
周波数特性 DC?300kHz +0 -3dB/1W
入力感度/インピーダンス Balance、Normal=1V/3kΩ(1kHz)
SN比(Aネットワーク) 120dB以上
TIM歪(SAWTOOTH) 測定限界値以下
スルーレイト ±200V/μsec(6Ω)
ライズ・タイム 0.5μsec
プリアンプ部
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono MM=2.5mV/47kΩ
Phono MC=300μV/100Ω
CD、Tuner、Line、Prosessor、Tape/DAT/Play1・2・3=150mV/47kΩ
Phono最大許容入力(THD 0.01%) MM=250mV、 MC=25mV
周波数特性 Phono MM=20Hz?20kHz ±0.2dB
CD、Line、Tape/DAT/Play1・2・3=DC?300kHz +0 -3dB
SN比 Phono MM=90dB以上
Phono MC=75dB以上
Tuner、Line、CD、Tape/DAT/Play1・2・3=110dB以上
トーンコントロール Bass最大変化量=±5dB(50Hz)
Treble最大変化量=±5dB(15kHz)
ターンオーバー周波数=75Hz、150Hz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB)、6dB/oct
ラウドネス 50Hz=+6dB、 10kHz=+4dB
総  合
定格消費電力 400W
外形寸法 幅448×高さ160×奥行441mm
重量 28.0kg
価格 198,000、1987年発売
          a907i-i
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