Technics SP−10mkV. 11台目修理記録
ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考 平成22年7月1日持込  7月10日完成 
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • 現状は、正常に回転いたしますが、コントロールボックス のスイッチを入れると最初の2〜3秒回転数表示が98とでて 33に変わります。
    ターンテーブルに傾きがあり回転時、1〜2ミリ波を打ちます 。
     入手経路は、5年前に柏のオーディオユ*オ*(中古店) にてSP-10MKV、SAECターンテーブルデッキSBX-7、 アームWE-407/23、3点セットで入手しました。
     当時、YAMAHA GT-2000を愛用してましたが、若い頃から SP-10MKVに憧れてました。 偶然、お店でめぐり合い即決で購入しました。 しばらくは、電源たまに入れるだけでした。 去年から本格的に使用準備に入りまして、不具合に気づきまし た。 「生涯、SP-10MKV 一台!」 と決めて他のプレーヤー手放しました。


T. タンテーブル軸曲がり位置の決定及び補正方法(設置時ユーザーが行う方法)

B. 原因
  • 各部経年劣化。 
    ターンテーブル軸に曲がり有り。
C. 電源部 修理状況

D. 本体(タンテーブル部)修理状況

M. モータ部 修理状況

G. 使用部品
  • 電解コンデンサー                   47個。
    整流ダイオード                     4個。
    半固定VR                         個。

E. 測定・調整

F. 修理費
           105,000円。  オーバーホール修理。

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中  タンテーブルを見る。 大分汚れています、このままですと腐食が始まります。
A12. 点検中 タンテーブルの軸受け当たりを見る。
A13. 点検中 タンテーブルの軸受け当たりを見る。
A14. 点検中 タンテーブルがアウター・ロータに成っている。 非常に綺麗です。
A15. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
A16. 点検中 ターンテーブル裏パルス発生山、非常に綺麗です。
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 駆動部を見る
A23. 点検中 前から見る
A24. 点検中 前右から見る
A25. 点検中 後から見る
A26. 点検中 後左から見る
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下後から見る
A33. 点検中 下から見る
A34. 点検中 下ケースを取り、下から見る
A41. 点検中 接続コネクター点検。
A42. 点検中 接続コネクター点検、押さえゴムがヒビ割れている。
A61. 電源部点検中 外観を上から見る
A62. 電源部点検中 外観を前から見る
A63. 電源部点検中 外観を前左から見る
A64. 電源部点検中 外観を後から見る
A65. 電源部点検中 外観を後右から見る
A71. 電源部点検中 外観を下から見る
A72. 電源部点検中 外観を下前から見る
A74. 電源部点検中 外観を下後から見る
A76. 電源部点検中 定規を当てると、トランス部の膨らみは殆ど無し。
A81. 電源部点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A82. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A83. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
A91. 動作点検中 回転数表示ランプが皆点灯する。
T. タンテーブル軸曲がり位置の決定及び補正方法(設置時ユーザーが行う方法)
T1. 外周に引かれた、1回目の高い位置をマーク、センターの位置に軸にもマークする。
T2. タンテーブルを180度回転させて、取り付け、2回目の高い位置をマーク、センターを軸にマーク。
T3. 1回目センター軸マークと2回目センター軸マークとが同じ位置なので、軸の曲がりと断定。
T4. 軸マークの反対側に詰め物を入れ、測定する。
T5. 念の為、同時修理の10台目で点検する、全周一様にマークが付く。
T52. 半周拡大で見る。
T53. 半周拡大で見る2。
C. 電源部 修理状況
C11. 修理中  基板を取り外す。
C12. 修理中  トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17個、半固定VR2個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C232. 修理前 定電圧回路基板裏、電解コンデンサーの液漏れで腐食した銅箔。
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C26. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー3個交換
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 半固定VR3個、電解コンデンサー10個交換
C43. 修理前 制御回路基板裏
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C52. 修理後 駆動回路基板 電解コンデンサー17個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理中 ヒューズ基板。
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C65. 修理前 ヒューズ基板ラッピング
C66. 修理後 ヒューズ基板ラッピング、ハンダを浸みこませる。
C67. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2
C68. 修理後 ヒューズ基板ラッピング2、ハンダを浸みこませる。
C71. パネル清掃
C81. ケーブルコネクター点検
C91. 修理前 上から見る
C92. 修理後 上から見る
C93. 修理前 左側から見る
C94. 修理後 左側から見る
C95. 修理前 右側から見る
C96. 修理後 右側から見る
D. 本体(タンテーブル部)修理状況
D11. 修理中 軸のグリスアップ、油分が少ないです。
D12. 修理中 軸のグリスアップ。 外からの埃が進入し傷が多い、5年に1回はグリスアップが必要。
D13. 修理中 軸受けのグリスアップ、傷が少し見える。
D14. 修理中 軸受けのグリスアップ、反対側。
D21. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て。
D22. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て
D23. 完成 ブレーキ機構のメカ調整
D32. 修理前 ターンテーブル操作基板
D33. 修理前 ターンテーブル操作基板裏
D34. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D35. 完成ターンテーブル操作基板基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D40. 清掃中 ストロボ窓・周り清掃。
D41. 修理前 LED表示基板
D42. 修理前 LED表示基板裏
D43. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D44. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D52. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D53. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D54. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理前 接続コネクター点検。
D62. 修理中 接続コネクター点検、アース端子の位置が異なる。
D63. 修理中 接続コネクター点検、アース端子の位置は切り込みの所が正しい。
D64. 修理・点検中 接続コネクター点検
D65. 修理後 ゴムブッシュのひびを接着する。
M. モータ部 修理状況
M11. アマチュア(回転子)取り出す。
M12. アマチュア(回転子)取り出しカバー取る。
M13. アマチュア(回転子)取り外す。
M14. FGコイル部、異常なし。
M21. アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M22. 半田補正・引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M23. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
M31. アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M32. 引き出し線絶縁。(RED巻線)
M33. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M44. 引き出し線絶縁。 (BLUE巻線)
M45. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUE巻線)
M51. アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M52. 引き出し線絶縁。(GREEN巻線)
M53. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M62. 修理中 アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げる。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げ、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M73. 完成、 フレームに取り付け前に、車のWaxを塗布しておく。
M81. 全体の交換部品
M82. 交換部品、 液漏れした電解コンデンサー。
E. 測定・調整
E11. 調整中。
E21. 調整 33回転。 
E22. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  33回転。
E31. 調整 45回転。 
E32. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  45回転。
E41. 調整 78回転。
E42. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  78回転。
E51. 測定  33回転。 微調整+9.9%回転。 LOCK「LED表示」
E52. 測定  33回転。 微調整−9.9%回転。
E61. 測定  45回転。 微調整+9.9%回転。 LOCK「LED表示」
E62. 測定  45回転。 微調整−9.9%回転。
E71. 測定  78回転。 微調整+9.9%回転。 LOCK「LED表示」
E72. 測定  78回転。 微調整−9.9%回転。
E8. 完成し24時間連続動作エージング中 マイクロがベルトドライブ等の機械的機構で安定させたのに比べ、
            純粋に電気で安定させている。 左=SP−10mkV10台目、 右=SP−10mkV11台目。
S.Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード,33・1/3,45,78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
                   10mk3-b3x
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